
11月14日、21日、28日の各月曜日、高齢者介護の会「ぬくもり」の田中会長を講師に迎えて「はなこ傾聴塾」を開催しました。東部ボランティアコーナーの傾聴講座としては3回目です。
相手の気持ちを大切にし、良好な関係を育む「傾聴」のコツを3回の講座で学んだあと、2回のフォローアップでは、高齢者疑似体験や車いす体験、デイサービスへ出向いての実践などをおこないました。
第1回では、3種類の「きく」(訊く、聞く、聴く)の違いを知り、相手の話に積極的に耳を傾ける「傾聴」の意味と心構えを、実習も交えながら学びました。「聴く」を学びに来たのに「話す」時間も長く、戸惑った方も多かったようです。


第2回では、「聴き上手になる」をテーマに、相手の気持ちを知ること、話を聴くことの大切さ、そして傾聴スキルの基本を学びました。うなずき、相手の話を繰り返し、言い換えて要約するなど、基本的な傾聴スキルを使って交代で実習することで、話し手側になった時に「聴いてもらえる気持ちよさ」なども体感できたようです。
第3回では、「傾聴力をとおして地域とつながる」をテーマに、高齢者、認知症の方、障がいのある方、子どもとのコミュニケーションについて、それぞれの特徴や心構えを学び、3人一組で話し手、聴き手、観察者の役割を交代しながらロールプレイによる訓練法を実践しました。観察者に『聴き方』を客観的にみてもらうことは、聴き手の気づきにつながったようです。
3回の講習を終え、参加者の皆さんには「修了証」が手渡されました。

フォローアップの1回目は、12月5日(月)に行われ、高齢者疑似体験と車いす体験を行いました。
手足に合計3kgの重りを、肘と膝には曲げにくくなる器具を装着し、目には白内障体験のゴーグルを着けました。指が開きにくい手袋でのお金の扱いやお茶出しはなかなか思うようにいかず、「こんなに大変なのね!」とため息も。


車いすでは、扱い方を学びながら段差の通過なども行い、いつもと違う目線の低さや、押されて感じる速度感覚なども体験しました。2回目のフォローアップでは、実際にデイサービスへ出かけての実践です。
今回の「はなこ傾聴塾」では、東部ボランティアコーナーを拠点に活動されている「はなこ傾聴クラブ」の皆さんにご協力いただきました。「はなこ傾聴クラブ」では、こうした傾聴講座をきっかけに、一緒に活動して下さる方を募集しています。